「中日の監督をやりたいという方は意外に多いんですよ。球団のあるレジェンドOBは『すぐに優勝とはいかなくても、Aクラスを狙える戦力はそろっている。もし監督のオファーがあれば喜んで引き受けますよ』と話していました。確かに戦力を見ると、他球団に決して見劣りしない。7月は勝ち越して、チーム状態も上向いてきていますしね」
実際、個々の選手の能力を見ると十分に戦える陣容だ。昨年は貧打が課題だったが、今年の315得点はリーグ3位で本塁打数74本はリーグトップ。本拠地・バンテリンドームにホームランウイングが設置された恩恵は大きいが、打線が改善していることは間違いない。岡林勇希、村松開人、福永裕基と巧打者がそろい、ミゲル・サノー、細川成也、石川昂弥とパワーヒッターも擁する。板山祐太郎や正捕手の石伊雄太、ベテランの阿部寿樹らも戦力となっており、打線の厚みを増している。
一方の投手陣では、エースの高橋宏斗が本来の力を発揮できていないことが大きな誤算となったが、柳裕也、大野雄大、金丸夢斗、カイル・マラー、涌井秀章、松葉貴大ら先発陣はコマがそろう。次世代のエースとして中西聖輝、櫻井頼之介ら若手も一軍で経験を積んでいる。救援陣もシーズン序盤は不安定で逆転負けをする試合が目立ったが、2年目左腕の吉田聖弥が存在感を増し、橋本侑樹と共に勝ちパターンを形成。守護神の松山晋也につなぐ勝利の方程式が確立されてきた。
中日のあるOBはこう指摘する。
「投打の数字だけ見ると、3位のヤクルトを上回り、順位ほど戦力差があるとは思えません。にもかかわらず借金が膨らんでいるのは、個々の力をチームとしてうまく機能させられていないからでしょう。実際に選手の起用法、試合中の采配を見ても、首をかしげる場面が少なくない」
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Source: 竜速(りゅうそく)


