勝てる捕手、かぁ…
「捕手を起用する上で重視するポイントは何か?」。そう問われた相川監督はこう説明した。
「もちろんそれぞれの捕手の長所、特長や、先発投手との相性も考慮しますが、結局は濁る言葉になりますが『勝てる捕手』を選びたい。勝てる捕手って何だよ?って話になりますが、僕は実際そういう人を見てきたので」
では、実際に見てきた「勝てる捕手」とは誰か。指揮官は「谷繁さんです」と即答した。谷繁元信氏(55)はDeNAの前身・横浜がチーム最後の優勝を飾った1998年の胴上げ捕手。中日へ移籍した後も、落合竜の不動の扇の要として君臨し続けた。「圧倒的なキャッチャーとしてのスキルとリードにたけた方。谷繁さんがいなければ(横浜も中日も)あれだけ優勝することはなかったと思っています。それが僕の持論です」と語る。
「捕手・谷繁」のすごみをより感じるようになったのは、同氏が中日に移籍し「背中を追うべき存在」から「対峙しなければならない厄介な難敵」へと変化した時だという。
相手捕手が〝並〟の存在ならば、投手と打者の「1対1」で勝負は成立はする。ところが、マスクをかぶった谷繁氏の場合は違った。
「谷繁さんが捕手だと、2対1の勝負になってしまうんですよ。相手投手のことと捕手・谷繁さんの2人を同時に相手にしなければならなくなる。対ピッチャーだけで対戦できれば、バッターは楽になるんですけどね。相手に考えさせてこそ、バッテリーは打者を上回ることができる。『勝てる捕手』とは2対1で戦うことができる選手のことだと思います」
球界内で長く常とう句のように使われながら、どこか抽象的であいまいだった「勝てる捕手」という言葉を「2対1の状況をつくりだせる存在」と明確に定義した相川監督。プロの世界で23年間、扇の要を守ってきた男の矜持と野球観がにじみ出た。
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Source: ベイスターズ速報@なんJ


